肩こりも色々。

国民生活基礎調査によると、
日本人の10人に1人は肩こりを自覚していると言われています。
肩こりを放置してしまうと頭痛やめまい、うつ症状などの原因にもなると言われています。

肩こりには急性のものと慢性のものがあり、原因や対処法にも違いがあります。
世間的によく「肩こりは温めれば良くなる」という言葉を耳にしますが、
すべての肩こりに対して温めれば良いというものではありません。
急性の肩こりは炎症が起こっていることが多く、
温めるよりもまず冷やすことを優先する必要があります。

 

今回は急性・慢性の肩こりそれぞれの原因と対策について紹介します。


「急性」の肩こりの場合

・寝違えによる筋肉の無理な伸展や圧迫

・急な動作による肩の筋肉への負担

・長時間の運動等による筋肉の疲労

対策として”とにかくクールダウン”

 

●患部を冷やしましょう。

●十分な休息を取り、身体を休めましょう。

 

 


「慢性」の肩こりの場合

・デスクワークなど長時間同じ姿勢を取る事

・暗くしてテレビを見る等の目が疲れる行為

・過度なストレス

・運動不足

慢性の肩こりには“温活”あるのみ

●ストレッチやウォーキング、ジョギングなどの軽い運動で適度に筋肉を動かし、身体の血流、血行を良くします。

●夏場はエアコンの冷気などで首や肩を冷やし過ぎることで血流が悪くなり、肩こりの原因にもなります。そのため、身体を冷やし過ぎないように、こまめに部屋の温度を調節すると良いでしょう。

●夏は暑さから食欲不振になりがちな季節ですが、バランスの良い食事をきちんと摂ることを心がけましょう。
水分補給の際も冷たい物ではなく、なるべく常温の物を摂るようにしましょう。
また、普段の食事に体を温める効果が期待できる食品を一品加えてみるのも良いでしょう。
以下の野菜や果物は体を温める効果が期待できるとされています。
【生姜、ネギなど冬が旬の物、りんご、ぶどう、オレンジ、桃など】

●入浴では、40~41℃の湯船に肩までしっかり浸かり、15~20分ほど身体を温めましょう。

●パソコンやスマートフォンなどの画面を長時間見続けた後は、蒸しタオルで目の周りを温めることで眼精疲労を改善できます。

 

 

肩こりの症状がひどかったり、長引く際は、医療機関の受診も!!
上記の温活や、十分な休養をとっても改善しない肩こりもあります。肩こりの症状が長引いたり、頭痛・目の痛み・吐き気などを伴う場合は、他の病気が原因の場合があるので医療機関を受診しましょう。